天地返し一発ネギ植え農法で、面倒な作業をまとめてやりませんか?家庭菜園でしかできません。
皆さんは天地返しはする派でしょうか?しない派でしょうか?
天地返しとは
天地返しとは、畑に穴を掘って表層の土と深層の土を入れ替えることです。
表層の土と深層の土を入れ替える作業は、「囚人の穴掘りの刑」のようなものなので肉体的にかなり重労働な作業です。
それでも天地返しを行うのには以下のメリットがあるからです。
- 土が変わることで連作障害の緩和
- 深層の土が柔らかくなり、植物の根が伸びやすくなる
- 肥料分の均一化
- 病害虫や、雑草の防除(寒い時期)
- 筋トレ
ただ、これだけのメリットがあっても重労働なことには変わりありません。
そこで、今回は面倒くさい作業の天地返しと、ネギの植え替えを一緒にやってしまって、一石二鳥の良い所取りをしましょうという提案です。
天地返しとネギの植え替え
そもそもネギの植え替えも、ある程度深い溝を掘ってその溝にネギを斜めに置いていきますが、今回は天地返しの深さの穴にネギを埋めるので、ネギの土寄せ作業も不要になります。
1. 40cmぐらいの深い穴を列にして掘ります。
天地返しには30cm~40cm以上の深さの穴を掘る必要があるので、なるべく40cm以上の穴を掘ってください。
この深さが同時にネギの白い部分の長さにもなります。
2. ネギを準備する。
一般的に売っているネギの苗は細くて小さい苗の状態ですが、家庭菜園で食べきれなかったネギは、一般の食用のネギと同じ大きさになります。
そういった消費できなかった大きいネギを使ってください。
これが家庭菜園でしか出来ない理由です。
3. ネギを穴に立てかける。
植えてある状態に近い状態でネギを植えます。
そうすることで分げつした増えたネギの赤ちゃんが素直に上に伸びてくれます。
4. 土、肥料、藁を交互に穴に埋める。
藁がなければ雑草や枯草でもいいです。
穴の中に未完熟の有機物を投入することで、土をフカフカにしたり、遅効性の有機質肥料にもなります。
土づくりも同時に出来るので土以外に、有機物は必ず入れるようにしてください。
終わりに
以上が天地返しとネギの植え替えを一発で行う、天地返し一発ネギ植え農法です。
手間がかかるので、家庭菜園でしか出来ませんが、出来るだけ面倒くさい作業を一緒にやることで、出来る限り効率的な農法になっています。
あと、ネギも自前のものを使うので費用が掛からずに家庭菜園を楽しめるのがいいですよね。
深い穴を掘るにはこういった細長い溝掘ショベルでも掘りやすいですよ。